2009年3月 3日

桂ヒナギク―――生徒会長という魅力 このエントリーをはてなブックマークに追加 桂ヒナギク―――生徒会長という魅力

 ヒナギク様、誕生日おめでとうございます!(挨拶)


 というわけで、ヒナギク様に恋してるっ!!の閲覧者のみなさんこんにちは。最近めっきり更新が少なくなった明日はきっと。というブログの中の人のきよと申します。タカヒナ二号さんにはよくいじられていることで有名です(twitter的に)。
 そんなタカヒナ二号さんから、「ヒナギク様について書けよコラ!」と脅されお願いされたので、泣く泣く快く引き受けさせていただいた次第です。
 そんなわけで、生徒会長という属性と、その属性を持つ桂ヒナギクというキャラクターについて書いてみようと思います。よろしければおつきあいください。
 なお、一応ヒナ恋に上がる文章だし―――ってことで、普段ヒナギクとしか書かないのですがヒナギク様、で呼称統一を図ってみました。たまにやると新鮮でおもしろいですね!

生徒会長という属性
 さて。ヒナギク様というあたしたちを惹きつけてやまないお方には、様々な魅力にあふれています。たとえばツンデレだったり、たとえば負けず嫌いだったり、たとえば貧乳だったり。そんなヒナギク様、最近はめっきり恋する少女としての側面ばかり取り上げられていますが、彼女は白皇学院の生徒会長―――しかも、1年生で生徒会長になったのはヒナギクの他にはもう一人しかいない((しかもそれは某じゅうななさい))という忘れられがちな設定がついています((77話(8巻3話)))。そう、ヒナギク様は超優秀なスゴイ人なのです。

 ところで。ちまたではマンガ・小説を始めギャルゲに至るまで、様々な作品で「生徒会長」という属性の女の子が活躍しています。そんな「生徒会長である」女の子には、どんな共通点があるのでしょうか。思い出せる範囲でちょっと引っ張り出してみました。

-天草シノ(生徒会役員共)
-桜野くりむ(生徒会の一存)
-狩野すみれ(とらドラ!)
-諏訪ののか(青空の見える丘)
-椎名観月(あかね色に染まる坂)
-霧夜エリカ(つよきす)
-浅倉奈緒子(この青空に約束を―)
-鳳瑞穂(あると。)

 なんかいっぱいいるイメージなんですが、実はなかなか思い出せませんでした。エロゲが多めなのは仕様です。

 さて、生徒会長は、その名の通り生徒会という学校の生徒たちを代表する会のさらに代表であります。それ故、ほとんどの場合彼女たちは"優秀な子"として登場し、それに何か別の属性を付加されている場合が多いです((例外として上に上げた面々の中では桜野くりむが唯一優秀じゃないお子ちゃまとして描かれていますが、彼女はその容姿と大事なところでの性格が人望につながって、結果としてプラスに作用することが多い稀有なキャラクターなので優秀じゃないことはないのかな、と思ったり。))。そのうえ、その付加された属性のほうがクローズアップされがちなものです。
 たとえば、「生徒会役員共」の天草シノはエロボケばかりかます変人です。あるいは「青空の見える丘」の諏訪ののかは、天然と見せかけた腹黒キャラで「この青空に約束を-」の浅倉奈緒子は、ののかの腹黒さがかわいく見えるレベルの超☆腹黒

と いった具合に、彼女たちは"生徒会長である"ことよりも目立つ属性―――言い換えれば、キャラ立て―――が与えられていて、しかもそっちの方が目立ちがちなのです。生徒会長は、いわば優秀さを引き立てるためのラベルと見えます。

生徒会長という"殻"をかぶった女の子
 とはいえ、生徒会長は生徒の憧れという存在にされることが多い故か、「生徒の憧れの存在のあの子といちゃらぶだぜヒャッホウ!」「生徒の前では凛々しいこの子が俺の前だけでは弱いところを見せてくれる」という、"生徒会長としての私"と"普段の私"という二面性の演出がされがちです。そしてそこに大きなギャップを作ってあたしたちを虜にしようとしてきます。
 生徒会長というよそ行き服を着たあの子があたしたちに見せる普段の姿。普通の女の子であることを知らせるその部分は、悩みもがく姿や疲れを見せずにステージに立つアイドルと重なります((ある種のアイドルであることは否定できませんし。))。そんな生徒会長属性は、優秀さを引き立たせるラベルであり、同時に偶像と実像を表現する重要な道具としても機能するのです。

生徒会長・桂ヒナギク
 ヒナギク様はどうでしょうか。

 35話((4巻4話))で初めて出てきたヒナギク様は、木に登って降りれなくなった小鳥を助けるために木に登るお人好し少女です。しかし、その回のラストで白皇学院という金持ち学校の生徒会長であることが判明し、高所恐怖症で負けず嫌いだけど優秀でスポーツもできるしっかり者として描かれていくのですが、回を追うごとに恋について思い悩み、ついにはハヤテへの好意を自覚し―――という段になると、もはや一人の恋する少女。そこに生徒会長という肩書きは必要なく、彼女はただただ悩みもがく。
 そんな姿がいじらしくかわいいヒナギク様であるのですが、ラブコメ局面で登場することが多くなったため、生徒会長としてのヒナギク様が描かれることがまったくといっていいほどなくなりました。最後に生徒会長として描かれたのは125話((12巻7話))の春休み前の演説で、その後実に100話近く描かれていないのです((正確には生徒会の業務として銀杏商店街のヒーローショーに出演していたりしますが、実際のところあれ別に生徒会長じゃなくていいわけだし。あと愛歌さん以外はヒナギクが出てること知らないし。))。ハヤテへの恋、西沢さんへの友情...そういった16歳の女の子が思い悩む様がたくさん描かれている反面、生徒会長という出た時にポイントのひとつとされていた属性は置いてけぼりにされています。
 白皇の生徒たちの憧れの的であろうヒナギク様の魅力のひとつには、その1年生で生徒会長を務めるほどの人物である、というのがあるのに。なのに、その魅力には触れられなくなってしまった。現状、ヒナギク様の優秀さ、1年生で生徒会長を務めることができるその能力について表現されたこともあまりありません。そこにはヒナギク様の魅力がまだまだあるはずなのに。

―――まあ、そこまで求められていないといえばそれまでなのですが。ぶっちゃけすぎですねすいません。実際のところすでにアイドルですしヒナギク様。描く必要性とかは薄い気もします。
でも、生徒会長という重要な役を務めるヒナギク様の姿を、あたしは見たいのです。


たまには、そういう姿も見せてくださいね、ヒナギク様(と畑先生!)

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