2009年9月 9日

初恋物語2.0 それは桂ヒナギクの物語(中編) このエントリーをはてなブックマークに追加 初恋物語2.0 それは桂ヒナギクの物語(中編)

ミコノス島編
ここからはミコノス島編でのことに触れていこう。
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第213話「トライアングラーをさらに倍プッシュだ」の時点では、ヒナギクは西沢さんに自分がハヤテをスキになったのは一目惚れだと言っているし、自分から告白しないで、
ハヤテにスキだと言わせるとまだ言っている。
でも239話では告白(決意してるわけだ結果はともかく)に至るまでどういう変化があったのかを追いたい。

第214話「神話への扉」~第217話「恋愛迷宮」の地下迷宮のお話では、二人きりの状況で手が触れあうだけで意識していたり、自分をか弱い女の子としてみてほしいという願望がある。
214話からのハヤテを意識しているというのは、213話での西沢さんとの話があったから、余計に意識してしまっていた。
ここでヒナギクが認識したのは、ハヤテの「か弱い女の子」カテゴリーに自分が入ってないこと。
ヒナギクだって女の子だから、守ってほしいと思うわけだ。
女の子の夢でもあると思う。

第219話「イノベーターではない僕らの心はお互いうまく伝わらない」~第224話「女の子のご機嫌をとるのは大変。でも大事」のビーチバレーのお話。
ここでは、ハヤテが水着姿を楽しみにしてるぞという理沙の言葉(第219話「イノベーターではない僕らの心はお互いうまく伝わらない」参照)に対して否定してる。これは、か弱い女の子にしか、ハヤテが興味がないと勘違いをしてるから。
同219話内で、ハヤテから何か告白したいことあるんじゃないかと言われてる。
ここで「ハヤテは自分の気持ちを知っている」と勘違い。
ハヤテにスキと言わせると言っていたのに、ヒナギクからしたらハヤテにスキと『言わされる』状況になってると勘違い。

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第221話「ビーチに来たからにはやる事がある」で、西沢さんが
まあ、ハヤテ君はあいかわらずみたいだったけど...けど...想いを伝えるくらいは...いいんじゃないかな
このことが、告白しない→告白することへの第一の揺らぎになる。
ビーチバレーの中で、自分がハヤテにとって、か弱い女の子にカテゴライズされてると思うことができたから、それはよかったと思う。
このビーチバレーでも、ヒナギクから告白するのか?
という話もあったけど、この時点のヒナギクは自分の告白への決意が固まってなかったから無理だった。
ただ、ここで少し、告白してもいいという方向へ傾いたのは大きい。
また、若干弱いけどハヤテ→ヒナギクでディナーに自分の意志で誘ったというのも大きいかも知らない(第224話「女の子のご機嫌をとるのは大変。でも大事」参照)
愛歌さんの提案もあったからだけど、初デートの第164話「MAGICAL LABYRINTH」に自分の意志で誘って欲しいというのも、
少しぐらいは達成されてる。

【他世界からの干渉】
ここまでのイベントだけをみると、ヒナギクルートは順調に進行してるように思える。
ただ、最大の誤算は、『ハヤテの世界』、『アテネの世界』が動き出したこと。
THE END OF THE WORLDで、ハヤテはアーたんのことを思い出し彼女の影を、見ることになる。
そして、第231話「Beyond the Bounds」~第234話「千年経っても覚えている」でハヤテとアテネの再会とそれにまつわるエピソード。
この話は、ハヤテにもアーたんにもとっても重要な出来事になる。
彼と彼女の静止した時間が動き出した。

第236話「一を聞いて十を知らない」で、ヒナギクは告白することを決意する。
ハヤテが自分とのディナーが憂鬱だと思ってると勘違いしたことから、
結局、言わなきゃ通じないってことに至るけど、若干理由としては弱いと思う。

たぶん、ヒナギクの中での葛藤で決め手になったのは、
まあ、ハヤテ君はあいかわらずみたいだったけど...けど...想いを伝えるくらいは...いいんじゃないかな
このセリフと、ビーチバレーの一件なんだろう。
でも、「言わなければ通じない」になるには、やはり押しが弱いかな。
順々に話を追ってきたが、やはり 告白しない→告白する!への変化がなかなか見えずらい。
やはり、告白を決意することを決めるまでの葛藤描写があったほうが良かったと思う。