ヒナギク様のシャドーボックス作ってみた。ヒナ祭り祭り2015 Tweet
昨年はゲームを作ったので、今年は何をやってもインパクトには負けるなーと思いながら
2014年もまたのほとんどを企画探しに使いました。
自分でやっておいて、あれの翌年になにをやっても霞むなと......。
これまでヒナ祭り祭りでやってきた企画が自分のハードルになりますからね。
ネタ探しは必要です。
それでも毎年のことなのでやるわけにはいかない。
毎年毎年、ヒナ祭り祭りをやると、さすがにネタがなくなってくるわけですね。
で、今回は、シャドーボックスという方法を使いました。
なにかというと、簡単に言うと、一枚の絵を分割してイラストを重ねて立体感を出すもの。
今回、題材にしたのは「春ULALALOVEよ来い!!!」のジャケット。
ホントはサンデー本誌に出ていたカラーを使いたかったんですけど、
画集をみたり、手元のデータでカラーのイラストをみてもなかなかいいものがなくて......。
以下、作業工程を書いていくので結構長くなります。
前述してるけど、これをシャドーボックスで表現することにしました。
↓↓↓これね(AAリンク)
いい曲なので持っていない人はCDやiTunesストアで買うといいんじゃないかな。
シャドーボックスってどうやるの?となりますが、
イメージ的にはこういう風に画像を分割してレイヤーを積み重ねて立体感を出すことで実現します。
とまあ、友人にイメージ画像を作ってもらったけど、わかりますかね?
使用した道具は、シリコンボンド、カッティングマット、デザインナイフ、カッターナイフ。あと白い箱の中にA3の額縁が入っています。
カッターも用意したけど、実際はデザインナイフだけで殆ど事が足りました。
あとチラッと写っている「シャドーボックスを作ろう」は参考にさせていただいた同人誌です。(販売ページへのリンクは下部にあります)
実作業はレイヤーに分かれている画像を切り抜いていくことになります。
最終的にはこの画像が立体になる......はず!!
今回は10レイヤーを積み重ねることになります。
つまり、10枚画像を用意して、それぞれを切り抜くことになります。
また額縁のサイズ的に高さ2cmまでが限界です。
まずは枝のすき間を切り抜いて、右上の空を切り抜いていきます。
で、シリコンボンドで桜の枝と空を切り抜いたレイヤーを貼り付けます。
画像だと見にくいかも知れないけど、レイヤーを重ねるときにシリコンボンドを使います。
シリコンボンドで玉を作って、その上にレイヤーに当たる紙を乗せます。
そうすると、シリコンボンドの玉の高さ分だけ奥行きになるわけですよ。
単純に糊を使うと、貼っただけになりますから、高さが出ない。
つまり、シリコンボンドの玉に接している面同士だけで、紙をくっつけてるんですよ。
ちなみにシリコンボンドの本来の使い方は、お風呂のゴムの補修です。
まさかシリコンボンドもシャドーボックスの接着と高さを稼ぐ用途で使われるとは思わなかったでしょう。
全体作業的には、カッティング作業よりも、シリコンボンドが乾くのを待つ時間が長かったです。
シリコンボンドに紙を乗せて、すぐに次のレイヤーを載せてしまうと、紙の重さでシリコンボンドの玉が潰れてしまい、せっかく高さを稼いでいるのに意味がなくなってしまいます。
うーん。わかるかな?
右下の桜に立体感がついたと思いません?
影が出来てるおかげもあって、立体になってみえると思います。
......画像だとちょっと対象物への距離が遠いですがなんとなく影でわかると思います。
さらに桜周辺を切り抜いていきます。
こうやって徐々に切り抜くべき場所を変えていきます。
桜はこのぐらいで、次からはヒナギク様周辺です。
レイヤーを重ねる数が多い部分ほど近くに、逆にレイヤー数が少ない部分は遠くになるようになります。
つまり、このイラストの場合は手前にヒナギク様やその周囲の桜、右側の桜とか空が奥側になるようになっています。
ここから数レイヤーはヒナギク様周辺ですね。
真ん中の画像と一番上の画像の差分ってわかりにくいかもしれないけど、
ヒナギク様の胴体のあたりが真ん中の画像ではなくなっています。
切り抜いていくと最終的にはヒナギク様の腕と髪だけに......。
ともあれ、それぞれ切り抜いたものを重ねていきます。
で、その結果がこれ。
途中工程も結構画像残しているんですけど、ちまちまと載せても長くなってしまうだけなので最後だけ。
うん。それっぽい。
高さが生まれているのがわかります。
仕上げにつや出しスプレーを掛けて、額縁に入れると
すっごく雰囲気が出ました。
全体見ても最初の画像に比べると、立体感がありますね。
このシャドーボックスをやることにしたときに、画像から立体感が伝わるかが懸念でしたけど、
思っていたよりも、伝わる感じの内容になっていたので結構安心しました。
細部をみるとこのように、
桜よりも手前にヒナギク様がいる感じもちゃんと出てます。
桜のまわりも枝の周辺で高低差があるので、奥にも桜の木があるような感じになっています。
今回は今までみたいに見た目上、すごく手間がかかるというものではないですが、
これまでみたいなインパクトにはかけるとは思いますが、こういうアプローチもいいかなと思って、シャドーボックスを題材に選びました。
どうでしょうか?
2016年のヒナ祭り祭りの題材探しですがどうなるやら。
最後に
ヒナギク様、誕生日おめでとうございます!
今年も益々の活躍楽しみにしています。
参考文献
サークル「DejaVu」様のシャドーボックスをつくろう(ZIN通販ページ)